遊居 不安定の中を移ろう|第17回ダイワハウスコンペティション

17th Daiwa House COMPETITION
コンペティション
2022年


第17回ダイワハウスコンペティション「電気を使わない家」入選

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第17回ダイワハウスコンペティションへの応募作品。
「電気を使わない家」をテーマに、現代の住宅がつくってきた快適さや境界のあり方を問い直し、変化する環境とともに暮らす住まいの可能性を提案した。

現代の住宅は、電気や設備によって温度や光、音などの環境を安定させることで、快適な生活を実現してきた。一方で、環境を制御することは、内部と外部、個人と共有、住む場所と使う場所といったさまざまな境界を明確にし、暮らし方や空間の使われ方を固定化することにもつながっている。

本提案では、電気によって環境を一定に保つのではなく、変化する環境そのものを受け入れる暮らしを考えた。

外部環境の変化に応じて、光や風、温度、人との距離を調整しながら、その時々に必要な居場所を自らつくっていく。建築がすべてを決めるのではなく、住む人が環境と関わりながら場所を育てていく仕組みを目指した。

建物は柱と梁による最小限の構造のみとし、入居者が仮設的な家具や足場、居場所を自由につくる。固定された間取りではなく、暮らしの変化に合わせて空間が変わり続けるシェアハウスを提案した。

また、入居者だけでなく、設計者や管理者、近隣住民が関わりながら、多様な暮らしを支える関係性を構築する。短期滞在にも対応し、人の入れ替わりを受け入れることで、建築そのものが変化し続ける場所となることを考えた。

快適さとは、常に一定の状態を保つことだけではない。

環境の変化を受け入れ、その状況に応じて暮らし方を変えていくこと。その中に新たな豊かさが生まれるのではないかと考えた住宅提案である。

第17回ダイワハウスコンペティション
一次審査通過・公開二次審査対象作品